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ケナフついて
@ 植物としてのケナフ
 ケナフにはアオイ科ハイビスカス属の植物で、春に種を
播けば、秋の収穫期には高さ3〜5m、茎の下部の直径が
3〜4cmにも達するほどの成長速度が速い一年生草本です。
単位面積および単位年月当たりの繊維の収量は植物中最
大の種類に属します。ハイビスカスに似た直径10cm位の
大きな淡黄色の花が咲きます。
A ケナフと環境
 ケナフは成長速度が速く、成育中の樹木よりも多量の
二酸化炭素(CO2)を吸収固定化するので、有効に利用す
れば、温室効果ガスの削減に寄与します。また、育成中
に水中からの窒素(N)と燐(P)の吸収効率が高く、水
の浄化の点でも注目されています。さらに、大気中から
の窒素酸化物の吸収効率が高い点についての研究も行わ
れています。
B ケナフの特徴
 ケナフ繊維の形状は、外皮部と芯部ではかなり異なっ
っています。外皮部の靭皮(じんぴ)は繊維が長く強度に
優れており、芯部の木質は繊維が短く、紙にした時の透
明度が高く、通気性は低い特徴があります。これらの特
長を活かした各種の紙類が開発され、製品化されていま
す。また、衣料、飼料、建材ボート、自動車用コンポジッ
ト材料、油吸収材などへの利用開発も活発に進められて
います。
C ケナフの帰化(野生化)の問題
 ケナフの植裁の広がりにつれて、ケナフの帰化(野生
化)が心配されています。そのためケナフ協議会は米国
ケナフ学会および中国の専門家などと協力しながら調査
を続けてきました。その結果、適切に管理して栽培すれ
ば帰化の心配はないとの現状認識にたっています。